鮮度保持のしくみ

モイスト・クールシステムの構造

モイスト・クールシステムの特徴として、低風速大風量があり、これも青果物の品質保持に効果をしめしているといえます。

従来の冷蔵庫では、冷風の吹き出し口が数か所に限定されている為、風速をあげて、庫内の温度を均一化する必要があったが、モイスト・クールシステムは、天井一面から、低温高湿度の空気を供給していることから、風速を下げても、庫内の温湿度を均ーにする事ができます。

革新的な冷却技術

風速が高いと青果物表面の空気をさらいそれに伴い蒸散も促進される為、より品質低下を招きやすかったが、従来の冷蔵庫の風速に対して、1/10~1/60に風速を下げたモイスト・クールシステムにおいては、体感温度の低下も小さくより水分蒸散の抑制が可能といえます。
また、モイスト・クールシステムは、低温高湿度の空気を天井一面からの供給という事もあり、従来の冷蔵庫に比べ約3倍の風量を供給することができ、冷却効率が高く、より短時間で品温を下げれるので、呼吸活性をより早く抑えることができることから、青果物の鮮度保持に最適な冷蔵庫です。

ムラなく循環させる独自の構造

水分子を含んだ空気がムラなく循環する特殊技術で、低温でかつ安定
した高湿度状態を保ち、青果物の長期保存が可能になります。

一般冷蔵庫 一般保冷庫 モイスト・クールシステム
湿度コントロール 機能なし 加湿により可
(但し90%以上で不安定)
75%〜95%
(湿度-2℃〜15℃時)
湿度と湿度独立制御 不可能 不可能 湿度±0.15℃ 湿度±0.5%
デフロスト 必要(チラー方式、壁面冷却は不要) 必要(チラー方式、壁面冷却は不要) 不要(霜取り時の温度変化なし)
微生物管理 製品による 製品による 空気除菌
遠隔モニター 機能なし 機能なし 標準装備
移動 冷蔵装置付きコンテナ
(湿度コントロール機能なし)
不可 不可

氷点下前後でも安定した高湿度状態をキープ

モイスト・クールシステムは、温度と湿度を独立して制御が可能なため温度:-2〜15℃、高湿度(95%±5%)の庫内環境をつくることができます。そのため、青果物の鮮度保持に最適な冷却空気をムラなく発生させることができます。
コンテナ型

 

モイスト・クールシステムの鮮度保持効果

一般冷蔵庫 温湿度 4℃・65%RH
モイスト・クールシステム 温湿度 0℃・95%RH
室温 20℃
■ブロッコリー

モイスト・クールシステムまたは一般冷蔵庫保管:78日後からの室温保管:1日目/オーラパック大袋または他社鮮度保持袋※DB詰め

モイスト・クールシステムの鮮度保持効果モイスト・クールシステム+AP(大袋)/DB
モイスト・クールシステムの鮮度保持効果モイスト・クールシステム+他社鮮度保持包材/DB
モイスト・クールシステムの鮮度保持効果一般+他社鮮度保持包材/DB

 

■枝豆

モイスト・クールシステムまたは一般冷蔵庫保管:36日後からの室温保管:1日目/ オーラパック枝豆用または他社鮮度保持袋 

モイスト・クールシステムの鮮度保持効果モイスト・クールシステム+AP(枝豆用)
モイスト・クールシステムの鮮度保持効果モイスト・クールシステム+他社鮮度保持袋
モイスト・クールシステムの鮮度保持効果一般+他社鮮度保持袋

 

■いちご

モイスト・クールシステムまたは一般冷蔵庫保管:22日後からの室温保管:1日目/トレーシート

モイスト・クールシステムの鮮度保持効果モイスト・クールシステム
モイスト・クールシステムの鮮度保持効果一般
■さくらんぼ

モイスト・クールシステムまたは一般冷蔵庫保管:22日後からの室温保管:1日目/篏合パック

モイスト・クールシステムの鮮度保持効果モイスト・クールシステム
モイスト・クールシステムの鮮度保持効果一般
■カーネーション

モイスト・クールシステムまたは一般冷蔵庫保管:37日後からの室温保管:6日目/ 弊社鮮度保持袋または一般包装

モイスト・クールシステムの鮮度保持効果モイスト・クールシステム+弊社鮮度保持袋
モイスト・クールシステムの鮮度保持効果モイスト・クールシステム+裸
モイスト・クールシステムの鮮度保持効果一般冷蔵庫+一般包装
モイスト・クールシステムの鮮度保持効果一般冷蔵庫+裸
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